(一社)児島青年会議所2023年 理事長所信

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2023年理事長           坪本 光俊
勤務先      (株)GIKEN
生年月日     昭和58年4月13日

【はじめに】

 『夕さればあかねにそまる空の下 波たたぬ沖の島山の見ゆ』 と昭和天皇が詠まれた、日本最初の国立公園瀬戸内海鷲羽山からの眺望は、未来に残しておきたい児島の 魅力のひとつです。
 私は持続可能な児島を創ることを宣言します。児島で生まれ育ててもらい、児島に感謝し、愛していま す。歴史と文化、美しい自然や生活に密着したものづくりの力は、先人の方が現在まで繋ぎ残してくれた 児島の誇れる財産です。私たちも歴史に学び、次の世代へと繋ぐ持続可能なまちづくりを行い、児島をさ らに魅力的で明るい豊かなまちにします。

【ゆめづくり(青少年の育成)について】

 倉敷市民憲章に「青少年には夢、老人には安らぎのあるあたたかい社会をつくります」とあり、青少年には未来に対する夢や希望が溢れています。しかし、当人たちはそう思っていない現状があるようです。 「子供・若者総合調査」の実施に向けた調査研究 (令和 3 年度)では「社会に役立ちたい」と答えている 割合が約 90%に上っているのに対し、「将来の展望に希望がある」と答えた割合は約 40%にとどまり、「世 界で活躍する」と答えた割合は約 10%となっています。この現状に対し我々ができることを模索していく 必要があります。まずは、私たち大人が夢をもつことの大切さを改めて考える必要があります。そして、 未来を担う青少年に将来の「ゆめ」に繋がるお手伝いをし、私たちが「ゆめづくり」の道しるべを示してい きます。

【ひとづくり(人財育成)について】

 JC はリーダーを育成する団体です。リーダーとは、夢を語り、進むべき方向を示し、皆を導く人です。 私たちは、新型コロナウイルス感染症からのストレスと不安、恐怖に満ちた、長い 2 年と戦ってきました。 そして、ほんのつかの間、希望が芽生えた、そんな矢先に、ロシアがウクライナに侵攻しました。人々の心 も世の中も不安定な状態にあります。ただ、どんな状況や時代であっても我々は、立ち止まることなく前 を向き、先頭に立ち皆を進むべき方向へ導くことが我々の使命です。それは、「新日本の再建は、我々青年 の仕事である」として立ち上がった先輩たちと同じ志をもった JAYCEE だからです。
 私たち JAYCEE は、地域の先導者となるべく自身を磨き、自らの資質を研修という場で養うことで厳しい 時代に課せられた問題を解決し変革しうるリーダーとしての自覚と覚悟をもって率先して行動します。

【まちづくり(地域活性化)について】

 私たちの暮らす児島は、かつて瀬戸内海に浮かぶ島でした。「古事記」の国生み神話によれば、大八島に 続く九番目の島として、吉備の児島は生まれます。先人たちの培ってきた長い歴史と文化を保有しており、 県内外に誇れる、魅力溢れるまちです。このふるさとを持続可能な明るい未来へと繋げていくために、こ のまちに住む人が一人でも多く増え、地域を活性化することが必要です。そのためにもまずは、我々が児 島の歴史、文化資産、実状の把握を十分に行い、誇りをもって児島の魅力を発信していかなければならな いのです。そして、「児島を知りたいまち、行きたいまち、住み続けたいまち、帰ってきたいまち」を目指します。
 また、児島は日本最初の瀬戸内海国立公園や瀬戸大橋と、どの地域にも劣らない第一級の観光資源を有 しており、自然豊かなまちです。一方では、海岸からの丘陵地帯には宅地開発が進み、自然環境の悪化、河 川や海の汚れなど、環境に対する脅威は益々増加しています。児島の持続可能なまちづくりにとって、豊 かな自然との共存は必要不可欠なものであり、環境問題への意識改革へ取り組みます。

【なかまづくり(会員拡大)について】

 児島のまちの未来と自身たちの成長を本気で考えあえる、志を同じうする仲間を見つけることが本当の会員拡大運動です。なぜ拡大が必要なのかをメンバー一人ひとりが理解しなければ拡大などできるはずがなく、勧める人に何一つ伝わりません。今後の卒業生を考慮すると会員数が減少していくことは明らかで あり、一人ひとりが情熱と気概をもって拡大に取り組んでいかなければなりません。私たちが JC 運動に自 信をもちどのようなメリットがあるのか、実体験を元に魅力を熱く語れば心は動いてくれると信じています。
 JC の魅力の一つに同じ志をもったメンバーが一つの目的に向かい運動していくということが挙げられま すが、そこには今まで感じたことのないような達成感や充実感が得られます。仲間との青春を感じること ができ、人前で涙を流すほどの感動や時には悔しさを抑えきれないこともあります。この経験を地域に住 む多くの青年に体感していただきたいと思います。それができるのが JC という学び舎です。また、JC で学 んだことを自らの営みにも活かし企業を繁栄させる。「あの人は JC に入会して会社の業績をのばしている。」 「あの人がいるなら JC に入会したい。」と憧れられる JAYCEE となることができれば、自ずと入会希望者が 増えていくのではないのでしょうか。
 候補者の入会への動機は、人それぞれ違いはあります。動機は違っても自身が成長したい気持ちは必ず あると思います。だからこそ、候補者自身の自己成長出来る場が青年会議所運動にあると感じていただく 機会の仕組みづくりが拡大成功への道へと繋げていくため、全員拡大を 1 年間止まることなく行い続けます。

【そしきづくり(LOM 運営)について】

 児島青年会議所には、個性あふれる優秀な人財が在籍しています。個人の集まりが組織です。組織力が個人の成長にも大きく関わってくるのではないでしょうか。組織としての力を最大化するためには、情報 共有は必要不可欠です。月に一度、全会員が集まる例会は、情報共有や組織の方向性を確認する機会であ ると同時に、会員同士の深い繋がりを築き上げる貴重な場であるため、出席義務があるとはいえ一つでも 気づきや学びのある例会運営が必要です。また、青年会議所は会議体として組織を運営していきます。在 籍は 40 歳までと年齢制限があり、任期は 1 年間と単年度制であります。一人ひとりの限られた時間をいただいて、目的のために複数回会議を重ねていきます。会議に臨む準備と期日を守る心構えが必要であり、 質の高い会議を運営していきます。
 広報においては、我々はこのまちの方にどのような組織として認知されているのでしょうか。どんなに 素晴らしい事業を行ったとしても、多くの方に認知され共感を生み出さなければ、我々の目指す運動がた だの自己満足となってしまいます。本当にこのまちを想い運動を起こしている組織であるという誇りと自 信をもって、あらゆる手法を使って地域からの認知度を上げること、共感を生み出すことに注力すること が極めて重要です。地域の中でどの程度認知され、どのようなイメージを持たれているか客観的に分析を 行い、効果的な広報戦略に取り組んでまいります。

【岡山ブロック大会・岡山ブロックじゃがいも大会主管に際して】

 第 59 回 岡山ブロック大会・第 92 回 岡山ブロックじゃがいも大会の主管をさせていただくにあたり、岡山ブロック協議会や関係各所と密なやりとりで関係性を深め、信頼関係を築き大会を成功させます。
第 59 回 岡山ブロック大会では、岡山ブロック協議会内各地青年会議所の志を同じうする者一同が児島に集い、岡山ブロック協議会の運動・活動を現役会員並びに来賓の皆様やまちの方に発信します。主管としておもてなしをさせていただく準備をしっかりと行い、児島だからこそできる岡山ブロック大会を開催 し、更なる懇親と友情を深めていただきます。
 第 92 回 岡山ブロックじゃがいも大会では、岡山ブロック協議会内各地青年会議所の特別会員および現役 会員がゴルフを通じて同じ時間を共有し、交流を深めていただける貴重な機会とします。児島青年会議所 メンバー全員で協力し、18ホールのラウンドを楽しんでいただき、この 2年間開催できなかった表彰式を 開催し、更なる懇親と友情を深めていただける設営を行います。
 して、この 2 つの大きな大会の主管を通じて児島青年会議所メンバーの成長と児島が他のどの地域にも 劣らないまち・ひとの魅力の素晴らしさを伝えられる大会とします。
 また、2021 年に開催した中国地区コンファレンス、創立 65 周年式典や今年の 2 つの大会の経験を積んだ これからの児島青年会議所を担っていく後輩たちが次の世代のリーダーとなり、どんな困難にも経験から 得た知恵と情熱をもって仲間と一緒に乗り越える挑戦をし、さらに次の世代へと引き継いでほしいと願います。

【災害に際して】

 2018 年 7 月に西日本を襲った豪雨は、倉敷市真備地区や岡山市平島地区にも甚大な被害をもたらしまし た。あれから 5 年が経ち、まちも少しずつ復興し高梁川・小田川緊急治水対策工事も 2023 年度末に完成予 定となっています。二度とあのようなことが起きないことを願いますが、災害はいつどこで起こるかわか りません。万が一に災害が起きたときにどう対応できるかが重要となります。
 私たち児島青年会議所は、2021 年に倉敷 3JC と倉敷社会福祉協議会とで災害協定を結んでいます。これ により倉敷市内での災害には、いち早く対応することができるようになりました。また、県内および県外 では災害対策ネットワークを活用し、災害時には迅速な対応を行います。

【むすびに】

 私たち児島青年会議所は 97 という認証番号をもち、その歴史と伝統を受け継いできました。私自身も 2011 年度に入会し様々な出会いに恵まれ、たくさんのことを学び現在に導いていただきました。私がいた だいた全ての恩に感謝し、その恩に報い、次世代へと引き継いでいくために率先して行動します。
 2023 年度スローガン「いざ児島 ~志を同じうする者~」は、どんな困難な時代や状況におかれても、 児島のため、仲間のためを想い行動を起こしたいと、志高き青年が児島に相集ってほしい。そして、青年 としての英知と勇気と情熱をもって、今しかできない挑戦を続け修練の道を同志と共に歩み、児島のまち も私たち自身も明るく豊かに成長していくことを願いつけさせていただきました。
 時代が変わっても引き継がれてきた青年会議所の夢である「明るい豊かな社会」を志を同じうする者とともに実現します。
  • スローガン
  • 情報開示
  • 定款
  • 倉敷市民憲章

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